移籍市場活発化 来季の大阪はどうなる
ガンバ大阪が8億円の巨費を投じてさらなるチーム強化を図ると報じられている。ダントツ得点王のアラウージョは退団が決まり、大黒将志もフランス二部リーグ・グルノーブルへの移籍が決定的な状況で、来季はアジアチャンピオンズリーグ獲得とJリーグ連覇を目指すのだから当然とも思える。
噂されている選手をあげてみると、大分のマグノ・アウベス、FC東京・加地亮、柏・明神智和、神戸・播戸竜二、京都・手島和希という面々。世界クラブ選手権に出場したサンパウロFCのFWアモローゾもリストアップされているという。一方の惜しくも優勝を逃したセレッソ大阪はFCみやぎユースのMF香川真司(高二)を獲得したという情報くらいで至って地味である。
イタリア・セリエAではユベントスやACミラン、インテルなどのビッグクラブに対して地方の小クラブのことをプロビンチャと呼ぶ。中村俊輔が在籍していたレッジーナ、柳沢敦が所属するメッシーナなどがこれにあたる。このような小さなクラブは選手を育成してビッグクラブへの移籍金でチームの運営費をまかなっている場合が多い(ボスマン判決以降は少々事情は変わってきているが)。小さなクラブがよい選手を発掘育成して、リーグ上位に顔を出すとその選手はビッグクラブへと移籍、この繰り返しで、1990-91シーズンのサンプドリア(ジェノバ)以降はすべて、ローマ、ミラノ、トリノの三大都市のチームがリーグを制覇している。
Jリーグはそこまで「熟成」されていないが、今回ガンバがビッグクラブ候補に名乗りを上げたと言える。親会社の規模などを考慮するとそのほかには、大分のFW高松大樹を獲得し、東京Vのワシントンも視野に入れ、小野伸二復帰の可能性が高い浦和レッズ、過去に中澤佑二、久保竜彦を獲得した横浜Fマリノスあたりがそういう立場にありそうだ。名古屋グランパスエイトもお金は持っていそうなのだが使い方が下手すぎる。そして常に上位を占めている鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田がそれに近いと言えるだろう。一方、清水エスパルス、大分トリニータ、サンフレッチェ広島などは今後は選手供給源になりそうな気がする。
さてセレッソ大阪はどうか。大都市大阪を本拠地とするのでプロビンチャとは言い難い。本拠地の長居競技場はガンバの万博公園球技場よりキャパシティがあるし、母体のヤンマーディーゼルはそれほど大きな企業ではないが、日本ハムや関西電力が資本参加しているので資金的には期待が持てる。経営陣は積極的な補強に動くのか、それとも数年に一回ハマれば優勝争いレベルで満足しているのか、、、。バルセロナ=エスパニョール、ユベントス=トリノ(ここは昔は強かった)みたいな関係になるのか、ミラン=インテルのようになるのかはセレッソのフロント次第といえるだろう。
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